2008年9月29日月曜日

私鉄の廃線跡 最終巻

北海道・東北、関東・信州・東海、北陸・上越・近畿と来て、最終巻は中国・四国・九州編。


 廃線といえば、我が故郷も小さい町ながら廃線跡が二つ残っている。

 一つは、旧国鉄武豊線の武豊~武豊港。もともと東海道線建設の資材を運ぶための貨物線として建設されたものが旅客線になったので、線路が港まで伸びていた。数年前までは武豊駅から南に伸びる線路が、レールは無いもののほぼそのまま残っていた。今では踏み切りはアスファルト道路になっているし、朽ちた枕木は撤去され、川にかかっていた橋も外されてしまった。線路跡は現在「後田ポケットパーク」というちょっとした公園に整備されている。

 もう少し歩くと、同じく武豊~武豊港で使われていた転車台がある。こちらも最近まで荒れ放題だったが、地元の小学生の手紙をきっかけに整備されて公園化している。名前は公募で決まった「回転ポッポ台」だそうだ。住民の意思を全く反映せずに決めるのも、全面的に住民の意思を反映させてしまうのもどうかと思う。

 こちらのホームページのトップページから、観光→愛知→知多半島→武豊停車場跡といったところに、転車台を中心にこの路線のレポートがある。

underzero 愛知県の観光スポット/城/戦争遺跡の紹介

 こちらのサイトにもレポートが。二番目の写真にある枕木は今は撤去されて遊歩道的なものになっている。

Station Photographs~駅と駅舎の写真館~ >>武豊駅・武豊港駅跡~武豊線の駅を見る-3

 一番新しいレポート。線路跡の向こうには新興住宅が細長く並んでいる。武豊駅徒歩0分だし、始発駅なので必ず座ることができる。

A Whole New World>>JR武豊線廃止区間

 もう一つは、日本油脂(現日油)武豊工場の引込み線。貨物が主だったが、旅客営業も行っていたようだ。こちらは草生した線路や架線柱がまだ残っているものの、最近レールが撤去されてしまった。定期的な草刈をするなど、一応の管理はされているようだ。しかし、ところどころ道路で寸断された細長い土地など使い道は無いだろう。一般道やサイクリングロードにするにしても、近くにほぼ並行する道があるし、わざわざ整備する価値もない。小学校の時、確か給食で日本油脂製のパンに塗るチョコレートっぽいものが出ていた気がする。

 上で紹介したものと同じサイトより。

Station Photographs~駅と駅舎の写真館~>>日本油脂専用線廃線跡

写真がかなり豊富にある。

A Whole New World>>日本油脂武豊工場引込み線

この他にも、武豊町の歴史民俗資料館には実際に使われていた貨車やレール、鉄道関係の道具や映像資料なども交えてこの二つの路線を紹介している。