2010年12月29日水曜日

エルトン・ジョンが父親になっていいの?

 ゲイであることでも知られるミュージシャンのエルトン・ジョンが代理母による出産で男性のパートナーとの間に子供をもうけ父親になったとか。BBCがまた例によって世界中のリスナーに電話してこの問題について熱く討論していた。
エルトン・ジョンが既に63歳という年齢ってことで、主な争点は「そんな高齢で親になっていいのか」と、「ゲイの父親を持つ子供が学校とかでいじめられないか」の2つだった。
それに対して、「世界にはもっと高齢で父親になってる例も珍しくない。自分の国であるウガンダでは80代の父親もいる(!)」とか、「子供は髪や眼の色とか名前とかどんな些細なことでもいじめの種にするものだから、”ゲイの父親”だけがいけないというのはおかしい」とか、その他色々。おおむね肯定的な意見が多かったようだ。
日本では代理母出産に関しては賛否両論が入り乱れて全く結論が出ていないが、もしゲイのカップルが身寄りの無い赤ちゃんを養子にもらって育てることにした、となったらどういう反応になるでしょうかね。

2010年12月23日木曜日

シリアル・コーンフレークがイギリスの伝統食文化を破壊する

 Kelloggなどの"Modern food business"がアニメキャラクターなども駆使した巧みな広告宣伝戦略でtoast, sausage and eggの伝統的英国風朝食から"bowl and spoon"だけあれば十分なシリアルへと人々を誘い込み、食文化を破壊し莫大な収益を挙げる・・・。戦後から1970年代にかけてイギリスのシリアル消費量は3倍以上にもなり、イギリスの食生活をすっかり変えてしまった。
 
 シリアルをそんな風に思ったことは無かったが、言われてみればそういう面もあるのかもしれないな。個人的にはあの外観がドッグフードみたいであまり好きじゃないんだが。確かに「伝統的な英国風朝食」に比べればよくないかもしれないが、パン1枚だけとかよりはよっぽどましじゃないかと思う。

2010年12月21日火曜日

香港のカラオケチェーンがタブレットPCを大量に導入

 香港のカラオケチェーンが、マイクロソフトのタブレットpcを大量に導入したとのこと。
 このPCは普通のテーブルと同じくらいの大きさで、80~100箇所の同時認識が可能。客はこれを使って飲食物の注文したり、曲を選んだり、チェスをしたり麻雀をしたりと実に多様なことができるらしい。麻雀なんかは、もちろん部屋の中だけでなく外と通信して対戦することも可能。要は、カラオケ中にしたくなるようなことが全てこれ一台でできると。
 あまりカラオケに行くわけではないけど、たまに付き合いで行ってみるとシダックスのような大手でもけっこうローテクだったりする。電話帳のような曲集かそれにしか使えない端末を使って超巨大な装置に曲を転送し、内線電話で肉声で料理や飲み物を注文し、終わってみるまでいくらかかるのかよく分からず・・・
 初期投資はでかくても、導入すれば大きな差別化ができるんではないかと思うのだが、日本でもやろうとするとこはないんんかな?タブレットPCやスマートフォンに高機能なカラオケアプリが普及したとしても、騒音の問題があるので「カラオケボックス」に対する需要はある程度残るだろうし

2010年12月10日金曜日

コートジボワールで二人の大統領が大統領が

 先月28日に行われたコートジボワールの大統領選挙で、2日にいったん選挙管理委員会から元首相のウワタラ候補の当選が発表されたものの、なぜかその一日後に憲法評議会が現職大統領バグボ候補の当選を宣言。4日には現職が大統領宣誓を行ったものの、元首相側もすかさず大統領宣誓を行い、「大統領」が二人存在する異例の事態になっている。ECOWAS(西アフリカ経済連合?)は元首相の側を支持しコートジボワールを資格停止処分にした。

参照 外務省海外安全情報 コートジボワール:大統領選挙(第2回)実施後の治安悪化について(その6)

 日本でも「政治腐敗」とか「政治の劣化」とか言われるが、有権者に対する大規模な買収や脅迫が行われたと言う話は(少なくとも自分の知る範囲では)聴かないし、開票~集計に至るプロセスに疑惑が持たれたり、異議が唱えられたりするケースも無いようだ(非効率性が問題になることはあるけど)。こういう国を見ると、日本はやはりかなり恵まれてる国なのかなと思ったり。
  
 ところでこのニュース、BBCでは毎日ヘビーローテーションで現地からのレポート、専門家のインタビューなど交えて詳しく伝えているが、日本のメディアはあまり興味が無いようだ。googlenewsで検索しても最新の記事が6日だし、日経に至っては記事すらない。アフリカ要らない?