2010年12月10日金曜日

コートジボワールで二人の大統領が大統領が

 先月28日に行われたコートジボワールの大統領選挙で、2日にいったん選挙管理委員会から元首相のウワタラ候補の当選が発表されたものの、なぜかその一日後に憲法評議会が現職大統領バグボ候補の当選を宣言。4日には現職が大統領宣誓を行ったものの、元首相側もすかさず大統領宣誓を行い、「大統領」が二人存在する異例の事態になっている。ECOWAS(西アフリカ経済連合?)は元首相の側を支持しコートジボワールを資格停止処分にした。

参照 外務省海外安全情報 コートジボワール:大統領選挙(第2回)実施後の治安悪化について(その6)

 日本でも「政治腐敗」とか「政治の劣化」とか言われるが、有権者に対する大規模な買収や脅迫が行われたと言う話は(少なくとも自分の知る範囲では)聴かないし、開票~集計に至るプロセスに疑惑が持たれたり、異議が唱えられたりするケースも無いようだ(非効率性が問題になることはあるけど)。こういう国を見ると、日本はやはりかなり恵まれてる国なのかなと思ったり。
  
 ところでこのニュース、BBCでは毎日ヘビーローテーションで現地からのレポート、専門家のインタビューなど交えて詳しく伝えているが、日本のメディアはあまり興味が無いようだ。googlenewsで検索しても最新の記事が6日だし、日経に至っては記事すらない。アフリカ要らない?