2009年3月9日月曜日

歴史群像4月号

 メインの特集は第一次世界大戦のアミアンの闘い。WWⅡばかりだと飽きるしマイナーなものに陥りがちだから、今までに取り上げられていない分野にチェンジするのはいいことですね

そのほかにも今回は面白い記事が多かった。

・総力戦と鉄道行政

戦時公債なんかで無理やり買収された私鉄の経営者は気の毒だが、中小の私鉄は遅かれ早かれ統合せざるを得なかっただろうな。日本全国に路線が一つしかない鉄道会社がわらわらあったら不便でしょうがないし、経営的にも相当厳しくなっていただろう。飯田線を構成してた各社なんか、もし国鉄の一部になってなかったとしたら、昭和40年代あたりに潰れてたのでは。名鉄も最近続々と廃線にしたが、あれも名鉄の一部だから21世紀までもったといえる。

・ヴィシー 憂鬱の政権

ペタン元帥の話は身につまされるものがありますな。敗戦国の元首という、誰もやりたくないけど非常に困難な仕事を果たしただけでも評価されていいと思う。誰もが白州次郎のようになれるわけではないから。徹底抗戦してパリをこんなにしてしまうりはよほど良かったと思う。

・アキテーヌ攻防戦

百年戦争の末期。Age of EmpireⅡなんかをやってると、

「劣勢で滅亡寸前だったフランスは、ジャンヌダルクの出現によって一致団結し、奮戦して見事フランス軍を撃退した」

というような旧日本軍ばりの精神論に陥ってしまう。実際にはもっと深い原因があった。


・信長の独断 フルスロットル!

毎回楽しみにしてるが、今回も期待にたがわぬ面白さ。大友宗麟と××××。イラストも面白いし、これがあるから迷わず定期購読してるようなものだ。このシリーズのアーカイブが出たら絶対買うのに・・・