2009年3月21日土曜日

短期アルバイト *** 東京の美術館でのアルバイトまとめ

今までに何度もやってきた、上野の東京都立美術館・六本木の新国立美術館での陳列アルバイトのまとめ。 

「美術館でのアルバイト」というとなにやら高尚な内容のアルバイトなのかと誤解されてしまいそうだが、実際にはそんなところは全く無い。あくまでも日雇い・電話一本で採用のアルバイトなので、仕事の内容もそれに見合ったものになる。

  何かしらの募集を見て電話をすると、先着順で一瞬で採用が決まる。名前と電話番号しか聞かれないし、当日も名前を書くだけ。しかも、その名前すら十分に把握できていないようだ。まあ、頭数さえ揃えば誰が来ようがいいのだろう。

仕事の内容としては、陳列か審査のどちらか。事前に仕事の内容は分からないが、陳列のほうが多くて若干きつい

・絵の陳列

1.バックヤードから絵を運び出して、展示する場所の辺りに置く

2.壁や絵の額にに金具を取り付ける

3.主催者の指令を聞きつつ、絵を吊り下げる

4.微調整・ゴミ拾い・備品の整理

・絵の審査

1.絵を掲げて審査員の前に持っていく

2.審査員がつけた点数を絵の裏に書いてもらう

3.点数別に置き場所が決まっているので、それに従って絵を分類する

4.審査が全て終わったら、審査室の机・椅子などを全て撤収

 アルバイトは社員の補助のみなので、若干の体力さえあれば高度な思考力も手先の器用さも全く不要。単純な肉体労働に終始する。あくまでも裏方なので、社員の方々も高尚な感じのする人はあまり多くない。絵の扱いに慣れてるということと、絵が分かるというのは別の問題だ。

 それでも美術館に展示されるような絵をただで見られるならいいじゃないと思うかもしれないが、そこにも誤解がある。バイトに触らせるようなのは間違いなく無料の公募展の作品で、世界史の教科書に登場するような画家の作品とは全く縁が無い。

 ごくたまに同じ美術館でレンブラント展とかやってることがある。しかし、そこと作業する場所は完全に別の区画になっていて、遠くから眺めることすらできない。公募展は無料で有名画家は有料なので、場所がきっちりと分けられてるわけだ。もしレンブラントを見に行こうと思ったら、普通の客と同じように入場料を買わなければならない。作業は美術館の開館前に始まって閉館後に終わることがほとんどなので、ゆっくり絵を見られる保証はありませんが。

 給料は時給1000円+交通費1000円が基本で、食事はほぼ無し。純粋に金稼ぎのためだけにやると考えれば、悪くない仕事ではあると思う。体力は若干使うが、よっぽどの虚弱体質でもないかぎり問題なくこなせるでしょう。社員も作品を壊されるのが怖いのかで、あまり無理な作業はさせないようにしているみたいだ。

そういった諸事情を理解した上で、それでもやりたいという人はどうぞ。

一番よく募集してる場所は、

東京都立美術館

国立新美術館

募集してる会社は、

谷中田美術

川端商会

牧野商会

東美

彩美堂

 など。都立美術館の搬入口(都立美術館のホームページに場所が載ってる)に行けば、募集の紙が貼ってある。メールアドレスを登録すれば、募集の情報を配信してくれるようだ。行かなくても電話をすれば登録方法くらいは教えてくれるかな。どうしてもやりたい人は自己責任でどうぞ。

 あと、アルバイト登録が済んで募集メールが来たら、応募はお早めに。土日のだと2、3時間で枠が全部埋まってしまうこともあるので