2011年3月13日日曜日

 今回の地震に伴う津波で甚大な被害を被った、陸前高田を始めとする三陸地方の沿岸の都市。三陸地方はこれまでも地震が起こるたびに津波で甚大な被害を受けていて、1896年の津波では流失家屋10617、死者27122、1933年は家屋9000、死者2986という惨事になっている。田老町(現宮古市)では1933年の被害を教訓に10メートルの大堤防が築かれていたが、今回の津波はそれすら乗り越えてしまった。
幾度も来る天災を乗り越えて復興してきた人々の努力は素晴らしいけど、今回の被害を見ると復興に際しての集団移転というのも真剣に考えなければならないのかもしれない。たとえ津波に耐える頑強な建物と万全な避難体制を構築したとしても、住宅地が浸水してしまっては生活再建は容易ではない。故郷の町に対する強い愛着があるのは自分もそうだから良く分かるのだが、地震と津波は今後も必ずやってくる。今後のために何が最適かというのを考える価値はあると思う。