2011年3月19日土曜日

救援物資についていろいろ考えてみる

東日本大震災の後、世界中の国・企業・組織・個人から物資と資金の援助が相次いでいる。「優遇されている金持ち」や「金儲け第一主義の大企業」に対する批判は根強いが、万単位での物資の提供や億単位での寄付はそういう人・組織でなければできないことだ。連日の大量の寄付の報道を見るにつけ、日本に「もうけをため込んでいる」体力のある企業が数多くあることに感謝したくなる。
で、その救援物資について思ったことを
(a)
自動車メーカーやディーラーが、見込み違いで全く売れず在庫になっていた旧式のトラックを被災地への輸送車両として提供する。
(b)
食品メーカー・衣料品メーカー・日用品のメーカーやスーパーが、見込み違いで全く売れなかった商品(品質には全く問題がないとする)を救援物資として被災地に提供する。
(c)
スーパーが、賞味期限が到達して廃棄せざるを得なかった缶詰やレトルト食品を救援物資として被災地に提供する。メーカーの検査で、たとえ期限後1年経過しても安全性はおろか味にすら全く変化がないことが確認されている。現地では到達後直ちに消費され、健康被害は発生しなかったとする。
(d)
企業が、使用済みでそれなりに劣化しており処分する予定だったユニフォーム・各種工具類を救援物資として被災地に提供する。

たぶん、(a)や(b)に反対する人はそれほど多くないのでは。(c)、(d)に関しては、意見が分かれるところかもしれない。個人的には今回のような状況であれば許容範囲だと思う。というか、平時であっても(b)、(c)、(d)のような物資をもっと有効活用できるような仕組みができないものかと思う。