2011年3月17日木曜日

すべてを自粛すれば・・・

 東北・関東での大震災を受けて、スポーツをはじめとする各種イベントで自粛・中止の動きが相次いでいる。プロ野球でも、パリーグは延期したもののセリーグは予定通り開催。これに対して、「被災地の人々に対して失礼」というような批判も強い。
過去に例を見ない大地震で苦しむ人が大勢いるのに、のんきに野球などやっていいのか、という批判は理解できるけど、じゃあ全てを自粛・延期というのが正しい判断なのかというと微妙だ。たとえ半年延期させたとしても、たったそれだけの時間で被災地が完全に復興できるとは思えないし、5年経ったって苦しんでいる人はいるだろう。「無駄な電気を使わない」という観点からの批判だとしたら、少し延期するのみのパリーグもセとほとんど一緒でないか。電力不足は夏以降も続くという予測もある。
被災地に対して真摯な気持ちでできる限りの支援をしようというのと、娯楽系統のものは何でも自粛すべしというのは少し違うのではないかと思う。直接の影響の無い地域まで沈滞ムードに覆われて経済がさらに停滞してしまうと、復興に長期的な悪影響を及ぼしかねない。電気・物資などを被災地に供給する支障にならない限りであれば、過度に自粛に走る必要はないのでは・・・