2000年の大爆発、2005年の中爆発に次いでまたしても。今回は工場内の小爆発のみで、近くの家が破壊されるような事態にはならなかったようだが。「万全な安全体制のもとで、ハイクオリティな各種火薬類製品を生 産しています。」のはずだが、まあ火薬を作るんだから普通の化学工場と比べて爆発事故のリスクは高くなって当然か。「絶対事故を起こさない」では無くて 「事故を起こしたとしてもいかに人的・物的被害を最小限にするか」のほうがいいのだろうな。
日油ホームページより(pdf)
弊社愛知事業所武豊工場における事故について
ヤスデ大発生・児童虐待・台風上陸と、どうも微妙な部門のニュースで全国区になることが多いな。味噌と浦島太郎が自慢の長閑な町なのに。醤油サミットなんかの情報ももっと取り上げて欲しいもんだ。
この日本油脂の武豊工場は、正確には知らんがかなり昔からある。昔は2箇所の工場を専用鉄道で結んでいて、その跡地がいまだに残っている。使われていた車輌が児童館の遊具?として活用されていたり、民俗資料館には火薬を輸送していたトロッコの実物が展示してあったり。そういえば小学生の時の給食では、確か日本油脂製のチョコレート系の物体をパンに塗って食ったような記憶もある。工場内には全く入れないが、実はけっこう馴染みを感じる存在なのかもしれない。
そういった心情的な面に加え、法人税&雇用という実利の点でも存在する利益は大きい。この御時世に武豊町が健全財政を維持できているのは日油・ユタカフーズ・旭硝子・中部電力(発電所)・中山製鋼・東海カーボン・日本化学などけっこうな大企業の拠点が存在してくれてるおかげなわけで。
短い間に重大な事故がぽんぽん起きたということでもしかしたら批難が高まるかもしれないが、間違っても撤収なんてことにはならないことを願う。
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