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2009年8月3日月曜日

「政権選択選挙」を前にして

 「政権選択選挙」とやらまで、いよいよ後一ヶ月を切ったというところで、こんな本を読んでみた



 アメリカで2008年の大統領選挙を前にして出版された本の訳書。

 アメリカで出版された本ということで、まずはアメリカの過去の州知事選・議会選挙・大統領選挙などで、好ましくない(?)候補が選ばれてしまった例が複数紹介されている。子ブッシュがゴアに勝った時の選挙は「スポイラー」が多大な貢献をし、かのリンカーン大統領も有力な対立候補が分裂したために当選できたという。

 その後の章では、さまざまな投票の方式とよりよい投票制度の探求の歴史を解説しつつ、最適な投票方式が何なのかを探る。

 投票制度にこんなにも種類があるとは知らなかった。本に出てきたのを挙げてみると、

・相対的多数投票

日本でも国政の小選挙区・首長選挙など多くの選挙で使われている、お馴染みの投票方式。一人一票で、最も多くの得票を得た候補が当選

・比例代表

こちらもおなじみ

・ボルタ式投票

各候補者に一位から最下位まで順位をつけてそれを点数に換算し、最も多くの点数を得た候補が当選。

・コンドルセ式投票

同じく各候補者を順位付けし、一対一で比べて他の全て人に勝つ候補者がいればそれが当選となる。

・否定/是認投票

当選しても良い(してほしくない)と思う候補者を何人でも良いので選択する。是認票が最も多い(否定票が最も少ない)候補が当選

などなど。投票といえば小選挙区か比例代表しか無いと思ってたが。

一方、投票を行う上で問題となるのは

・スポイラー

自分が当選する可能性はほとんど無いが、特定の有力候補の票を奪って選挙結果に影響を与える候補のこと

・票割れ

非常に良く似た主張を持つ候補が二人立ったり、有力な党の候補が分裂したりすることで票が分散し、第三の候補が漁夫の利を得る

・戦略的投票

候補者の順位付けを行うボルタ式投票などで、有権者が自分の意中の候補を少しでも有利にしようとして、本心とは異なる順位をつける。こうした行動をとる有権者が多数現れると、思いもよらない候補が当選してしまいかねない。

各種の投票方式と、予想される望ましくない事態を考慮すると、最も望ましいのはamazonやyoutubeなどでおなじみのあのシステムを使った方式になるようだ。「あのシステム」が何かというのは、読んでからということで

どっちが政権をとっても今の選挙制度が変わることは無さそうだが、選挙への理解を深めるためにいい本。

 

2009年7月16日木曜日

仏像修復の現場

壊れても仏像 - 文化財修復のはなし


著者の方は美術院国宝修復所で文化財の修復に携わった後、現在は茨城県にNPO法人を立ち上げ、主に関東地方の仏像の修復を行っているそうだ。

そちらのNPO法人のホームページ NPO古仏修復工房

まずは、仏像の種類、塑像・乾漆・一木造りと寄木造りなどの素材の違いなど。「塑像」、「乾漆」、「寄木造り」などは中学校の美術でやった覚えが微かにあるが、単に仏像の写真と組み合わせて機械的に暗記しただけだった。

 塑像や乾漆像は材料が非常に高価で手間がかかるものだが、奈良時代ころまでは国家事業として全面的なバックアップを受けて数多く作られた。その後、高温多湿の日本の風土には適さないことが判明しほとんどが木像の一木造りへ。さらに、質の良い大きな木材が無くなっていくと細かな木材を組み合わせた寄木造りが中心になっていく。

 ガンダムのプラモデルとの比較の話なども織り交ぜられて、楽しみながら仏像の流れが頭に入った。中学校の教師もこんな風に教えてくれたらなあ・・・

 

 続いては、著者の経験を元にした「仏像の壊れ方」と修復についての話。

 仏像というと博物館に納められた美しいものしか見たことが無かったが、やはり壊れるものは壊れるらしい。ネズミやら各種の虫やらに食い荒らされ、湿気にやられて腐り、乾燥して割れ目が入り、接着剤のニカワが劣化してぼろぼろになり、火事にあって炭化し・・・

 安置しておけば数百年持つものかと思っていたが、後世に受け継ぐためには適切な保守と定期的な修復が不可欠だという。「仏像が時を越えていくのはその仏像を残していきたいという人の思いの故であり、古い像はそれだけ人の想いが長く切れずに続いた結晶のようなもの」という記述が本文にあるが、まさにそうなのでしょうな。現状を見ると、その想いがこれからも受け継がれていくかどうかは若干の不安が残るが・・・

 最後は「文化財としての仏像」。仏像が国宝や重要文化財に指定されるのは、美術品としての価値というよりは仏教の伝来が日本の文化に与えた影響を考えてという部分のほうが大きいのだそうだ。そういうことなので、現在東南アジア等で大量生産されている仏像をいくら大事にとっておいても、将来国宝になる可能性は低いと。現代のもので「日本の文化に与えた影響が大きい」と将来認定されそうなものは、やはり漫画とゲームだろうか?

 日本史に多少でも興味があるなら、固くならずにエンターテイメントとして楽しめる本だと思う。なんか、もう少し仏像の本が読みたくなってきた

2009年7月15日水曜日

天文学の疑似科学

著者はアメリカの天文学者で、天文学の分野での疑似科学を暴く Badastronomy.com というサイトも持っている。ラジオなんかにも出演してるらしい。

本の内容は、季節の移り変わり・月の満ち欠け・潮汐に関する誤解を解くところから始まり、占星術・「アポロ計画陰謀論」・UFOなどの欺瞞を次々と暴いていく。最後には、ハリウッド映画に登場する宇宙のシーンの間違いに関しても。

月の満ち欠けについては恥ずかしながらはっきりと理解していなかったが、この本の説明でよく分かった。「なぜ空は青いのか」についても全ては理解できなかったが、まあ大まかな仕組みについてはのみこめた。

アポロ陰謀説はそのいくつかをおぼろげに知っていて、もしかしたら一理あるかもと思っていたが、もうそういう妄言に騙されずにすみそうだ。

 全体としては面白いのだが、アメリカで出版されただけに日本にはなじみの無い話題も少なからずある。

「春分の日には卵が直立する」

「コリオリ効果とバスタブ」

「ヴェリコフスキーの宇宙説」

「星の命名権を売る会社」

などは、この本で初めて知った。

あと、「天地創造説と天文学」に関しては、アメリカでそういう論争がいまだにあることは知っているけど、日本でその種の論争が起こることはまず無いだろうな。

「アメリカで流布している疑似科学の基礎知識を得る」ということで読んでも良いかもしれないが、日本でなじみのない説についての部分は割愛しても良かったかもな

2009年6月23日火曜日

冤罪の心理学


認知的不協和理論をもとに、なぜ記憶と現実が食い違うのか、なぜ人はあやまちをなかなか認めようとしないのか、そして人間のそうした傾向を踏まえた上でどうすればよいのかについてを書いた本。

第5章「犯罪と捜査と裁判をめぐる迷走 冤罪はなぜ生まれるのか」

は、足利事件のDNA再鑑定→再審決定といったニュースが日々報道され、「裁判員制度」なるものが導入され自分が裁判の当事者になるかもしれないという中で、ぜひ読んでおきたいところ。というか、

第1章「心の不協和音 自己正当化の原動力」と第5章を読むだけでもこの本を買う価値はあると思う。

・刑事がほとんど思い込みに近いような捜査で「犯人」を逮捕し、明らかに誤認だと分かってからも何故当初の判断に固執するのか?

・検事や裁判官が、証拠薄弱で明らかに冤罪と思われるような被疑者に対しても有罪判決を下してしまうのはなぜか?

・なぜ誤認逮捕された人は、なぜやってもいない犯罪をじはくしてしまうのか?

などなど。

冤罪というのは功名心に逸った一部の愚かな警察がやらかすものではなく、人間は誰しも放っておけばその種の過ちを自分でも意識しないうちに犯してしまうものだ。それを理解した上で、冤罪を防ぐための対策を考えなければならないのだが・・・。どうも当時の県警や鑑識に対するバッシングばかりが目立つ状況を見るとそうなってはいないようですな。

「裁判員制度」導入されてしまった中、せめて自分にも冤罪事件を起こしかねない性向が潜んでいることを十分意識するようにしたいと思ったり

 

2009年6月16日火曜日

青年ヒトラー

ヒトラーの少年時代から、第一次世界大戦でを経てナチ党首となる直前までを描いた本。


ドイツ・オーストリアの国境あたりで官吏の子として生まれ、画家を目指して失敗し、建築家を目指して失敗し、第一次大戦での兵士としての体験で愛国心に目覚め・・・
というような大まかなところは知っていたが、クビツェクという少年時代からの無二の友人が居たことはぜんぜん知らなかった。

 ヒトラーといえば真っ先にホロコーストが連想されるわけだが、なぜそこまでユダヤ人を憎むようになったかについてこの本では「大衆の支持を得るための手段、タクティークだったのでは」と書いているが、自分もそんなところだろうなと思う。何らかの「敵」を作り出して内部の結束力を高めるのは、古今東西どんな国・組織でも普遍的に見られる現象だ。
 
 ヒトラーは美術学校の受験失敗、母親の死去、ウィーンでの極貧生活など、かなり不遇な時代を送っている。まあ、それはこの本にも書かれているとおり、半分以上は地道な計画や努力を嫌った本人の責任になるのだけれど。「若き日のアドルフの人生がもっと幸せに進展していたら、あのような悲劇は起こらなかったのでは」というような記述が何箇所かにある。しかし、それについてはちょっと疑問がある。「悲劇」fが起こったのはヒトラー一人のせいではなく、敗戦と大恐慌で壊滅した国内の経済情勢・そういう人物を熱狂的に支持した民衆・独裁体制を固めるのを許してしまった政治制度・なんら有効な策をうてなかった英仏、などなどの諸要因があってこそだ。他が変わらずにヒトラーだけがいなくなったとしても、別の人物がまた何らかの形で大いなる悲劇を起こすことになったのではないだろうか。

2009年6月15日月曜日

鉄道の地理学

「WAVE出版」という聞いたことない出版者だったのでどんなもんかと思っていたが、非常に面白かった。


「本書では、鉄道の通っている地域の自然環境、社会環境、あるいはそこに住む人々で構成されている地域社会との関連で鉄道の果たしている役割の説明に焦点を置いている。このような考え方は鉄道を理解する上で大切な見方なのであるが、少なくとも日本では、これまで「鉄道の地理学」を表題に掲げてまとめられた内容の本はなく、本書をもって最初とする」(「はじめに」より引用)

確かに、今鉄道ブームだとは言っても、

「日本全国鉄道のりつぶしの旅」とか、

「知られざる秘境駅の数々」とか、

「鉄道写真絶景ポイント100」とか、

趣味的な要素が非常に強い本ばかりですからな。そういうことで鉄道の旅を楽しむのが悪いということは全く無いが、単に乗ったり撮ったりするだけではなくて、鉄道の社会的な役割について知識を深めるといっそう楽しめるようになるかもしれない。

日本の鉄道の歴史、世界各国での国鉄改革、気候・地形・海や川と鉄道の関係、地方ローカル線の現状、貨物鉄道の歴史、新幹線、などなどどの章も興味深い内容で数多くの新知識が得られた。自分はそこまで熱心ではない「乗り鉄」の部類に入るかと思うが、これからは鉄道の旅をより深く楽しめそうな気がする

2009年6月1日月曜日

JR全線 読みつぶし・乗りつぶし 読みやすく情報も詳しい

著者の方は「鉄道擬人化」で有名なのだそうだ。正直そちらはあまり好きになれないが、こちらの本はなかなか良かった。

鉄道ファン特有の気合の入りまくった文章でもなく、写真と数字中心のデータ集でもなく、適度に柔らかい文章と情報量。

乗ったことのある路線は情景が思い出されるし、乗ったことの無い路線は風景が頭に浮かんでくるようだ。ソフトカバーでコンパクトなサイズだし、旅のお供にも良いかもしれない。

我らが武豊線も、1ページながら紹介されている。東海道線建設用の貨物線として作られた経緯から最古の駅舎、跨線橋、レンガ倉庫まで。高潮の被害から列車を救った高橋煕(さとし)氏の話まで載っていたのは感動した。少し南の武豊港駅跡にある転車台跡まで紹介してくれると言うことは無かったのだが・・・

2009年5月21日木曜日

信長公記を読む

歴史群像の読者プレゼントで頂いた。2940円の本なんて、こういう機会でもなければそうそう読めはしないだろう。図書館にもなかなか入らないような部類のものだし


 桶狭間、長篠、安土城、信長と天皇や将軍との関係、茶の湯などのテーマごとに信長公記の原典を読む。軍記物や長篠合戦図屏風についての考察など、信長公記以外の事柄についても。

 各テーマで示された視点は、どれもおおよそ知っていたものだった。それでも、「信長公記」の記述を引用しながら解説されると、理解度・納得度ともに深めることが出来る。

 それほど知識が無くても説明が丁寧なので面白いと思うし、ある程度知っていればより楽しめると思う

 桶狭間などの説が分かれる事柄に関しても、自説を押し売りするのではなく、主要な説を挙げた上で一つ一つ検証しているのが好印象。

2009年3月9日月曜日

歴史群像4月号

 メインの特集は第一次世界大戦のアミアンの闘い。WWⅡばかりだと飽きるしマイナーなものに陥りがちだから、今までに取り上げられていない分野にチェンジするのはいいことですね

そのほかにも今回は面白い記事が多かった。

・総力戦と鉄道行政

戦時公債なんかで無理やり買収された私鉄の経営者は気の毒だが、中小の私鉄は遅かれ早かれ統合せざるを得なかっただろうな。日本全国に路線が一つしかない鉄道会社がわらわらあったら不便でしょうがないし、経営的にも相当厳しくなっていただろう。飯田線を構成してた各社なんか、もし国鉄の一部になってなかったとしたら、昭和40年代あたりに潰れてたのでは。名鉄も最近続々と廃線にしたが、あれも名鉄の一部だから21世紀までもったといえる。

・ヴィシー 憂鬱の政権

ペタン元帥の話は身につまされるものがありますな。敗戦国の元首という、誰もやりたくないけど非常に困難な仕事を果たしただけでも評価されていいと思う。誰もが白州次郎のようになれるわけではないから。徹底抗戦してパリをこんなにしてしまうりはよほど良かったと思う。

・アキテーヌ攻防戦

百年戦争の末期。Age of EmpireⅡなんかをやってると、

「劣勢で滅亡寸前だったフランスは、ジャンヌダルクの出現によって一致団結し、奮戦して見事フランス軍を撃退した」

というような旧日本軍ばりの精神論に陥ってしまう。実際にはもっと深い原因があった。


・信長の独断 フルスロットル!

毎回楽しみにしてるが、今回も期待にたがわぬ面白さ。大友宗麟と××××。イラストも面白いし、これがあるから迷わず定期購読してるようなものだ。このシリーズのアーカイブが出たら絶対買うのに・・・

2008年12月28日日曜日

google概論 失敗や弱点も含めて




 2008年9月に日米同時出版。分厚くて内容の濃い本だったが、広島旅行の往復で一通り読めた。世にあまたあるgoogle本の中では、最も新しくて良質な本なのではないだろうか。

 日本のグーグル本を読んでると「全知全能の天才集団がmicrosoftもyahoo!もなぎ倒して世界制覇に向けて邁進している」ような印象を受けてしまうが、あまり注目されないところで失敗をけっこうしている。動画検索ではgoogle videoが大失敗に終り、買収したyoutubeからもいまだに利益を生み出せていない。また、有料で専門化が質問に答える「Google Answers」はユーザー同士が質問・回答をしあう「yahoo answers」(日本の知恵袋)に敗れ去った。現在圧倒的なシェアを誇る検索にしても、wikipedia式に人の手も使った「ソーシャル検索」が脅威となりつつある。アルゴリズムを使って人の手を経ないでやるサービスは得意でも、ユーザーを巻き込んでコミュニティを作るようなサービスは若干苦手なようだ。

 他にも、

・googleは本当にイメージ通り開放的な企業なのか

・googleがfacebookに対し感じている脅威

・サービス群を支える巨大なデータセンターの存在

など、新たな発見や視点を多く得られる本。礼賛でも批判でもない中立的な立場(若干google寄り?)からここまで詳細に書かれた本は貴重なのではないだろうか。設立当初からyahoo!をめぐる騒動までがおさえられているし、大学で「google概論」という科目があるとしたら教科書になりそうな本。自分は図書館で借りたが、買っても2000円の元はとれて余りある本。

 ところで、この本の出版元はNHK出版。NHKは少し前にも「google革命の衝撃」をやってたし、最近は「デジタルネイティブ」というのもやってた。さらにオンデマンドの番組配信も始めたりと、テレビ各局の中ではそういったことに一番積極的みたいだ。責任者の人がそういうのが好きなんだろうか。NHKは民放と違って利益を中心に考えなくてもいいから、やりやすいのかもしれない。公共放送として、遅々として進まない「放送と通信の融合」の旗振り役になって欲しいですな。




2008年12月22日月曜日

日経市場占有率 2009

 毎年最新版が図書館に入るので、あるとつい借りてしまう。



 品目はかなり多いしその変動要因についてもつらつらと書いてあるわけだが、そのシェアの出所がほとんど「日経推定」っていうのが微妙。

 巻頭の「グラフの見方」には

「複数の有力企業などに日本経済新聞社が取材してまとめた場合は「日経推定」とした」

と書いてある。

 この「取材」っていうのは、企業が公表してる有価証券報告書などの各種資料から読み取ったということなのか、それ以外に日経の優秀な記者の方々が経営陣と入魂になって入手した資料ということなのかよく分からない。「アクリル短繊維」でトップシェアになってる三菱レイヨンのアニュアルレポートと有価証券報告書を見てみたが、売上は分かっても生産量は見つけられなかった。

 まあどこかで会社から正式な発表がされてるんだと思うが、ただ「日経推定」だけでなく出所をきちんと明記したほうが良いんではないだろうか。ちゃんとした数字なのに信憑性に疑問をもたれては日経としても損だろうし。

2008年11月3日月曜日

あたしンち14巻




 1年に一回だいたいこの時期に新しい巻がでるあたしンち。10月31日に14巻が出たので早速購入した。

 全体としては、まあまあ面白いくらいかな。大当たりというわけではないが、代金の価値は十分に超えていると思う。今回は岩木くんの登場が多めで、内容も少し進展している。14巻が読売新聞に連載されていたのは2004年~2005年だが、紙上の最新の話ではさらに進んでいるんだろうか。

 しかし、あたしンちは内容は面白いのだが、新聞連載と単行本のずれはもうちょっと何とかならんものなのだろうか。時事ネタはほとんど無いからいいものの、連載から単行本まで4年も空くというのはいくらなんでも長すぎる。新聞連載されたなかで単行本に入らないものもかなりあるみたいだし。タイムリーに全話読みたければ読売新聞を買えと?

①から⑭までの個人的な格付け風評価はこんな感じ。何かのご参考に

①・・・AAA  ②・・・AAA ③・・・AAA ④・・・AAA ⑤・・・AA ⑥・・・AAA ⑦・・・AAA

⑧・・・AA ⑨・・・A ⑩・・・A- ⑪・・・AA ⑫・・・AAA ⑬・・・A- ⑭・・・A

2008年9月29日月曜日

私鉄の廃線跡 最終巻

北海道・東北、関東・信州・東海、北陸・上越・近畿と来て、最終巻は中国・四国・九州編。


 廃線といえば、我が故郷も小さい町ながら廃線跡が二つ残っている。

 一つは、旧国鉄武豊線の武豊~武豊港。もともと東海道線建設の資材を運ぶための貨物線として建設されたものが旅客線になったので、線路が港まで伸びていた。数年前までは武豊駅から南に伸びる線路が、レールは無いもののほぼそのまま残っていた。今では踏み切りはアスファルト道路になっているし、朽ちた枕木は撤去され、川にかかっていた橋も外されてしまった。線路跡は現在「後田ポケットパーク」というちょっとした公園に整備されている。

 もう少し歩くと、同じく武豊~武豊港で使われていた転車台がある。こちらも最近まで荒れ放題だったが、地元の小学生の手紙をきっかけに整備されて公園化している。名前は公募で決まった「回転ポッポ台」だそうだ。住民の意思を全く反映せずに決めるのも、全面的に住民の意思を反映させてしまうのもどうかと思う。

 こちらのホームページのトップページから、観光→愛知→知多半島→武豊停車場跡といったところに、転車台を中心にこの路線のレポートがある。

underzero 愛知県の観光スポット/城/戦争遺跡の紹介

 こちらのサイトにもレポートが。二番目の写真にある枕木は今は撤去されて遊歩道的なものになっている。

Station Photographs~駅と駅舎の写真館~ >>武豊駅・武豊港駅跡~武豊線の駅を見る-3

 一番新しいレポート。線路跡の向こうには新興住宅が細長く並んでいる。武豊駅徒歩0分だし、始発駅なので必ず座ることができる。

A Whole New World>>JR武豊線廃止区間

 もう一つは、日本油脂(現日油)武豊工場の引込み線。貨物が主だったが、旅客営業も行っていたようだ。こちらは草生した線路や架線柱がまだ残っているものの、最近レールが撤去されてしまった。定期的な草刈をするなど、一応の管理はされているようだ。しかし、ところどころ道路で寸断された細長い土地など使い道は無いだろう。一般道やサイクリングロードにするにしても、近くにほぼ並行する道があるし、わざわざ整備する価値もない。小学校の時、確か給食で日本油脂製のパンに塗るチョコレートっぽいものが出ていた気がする。

 上で紹介したものと同じサイトより。

Station Photographs~駅と駅舎の写真館~>>日本油脂専用線廃線跡

写真がかなり豊富にある。

A Whole New World>>日本油脂武豊工場引込み線

この他にも、武豊町の歴史民俗資料館には実際に使われていた貨車やレール、鉄道関係の道具や映像資料なども交えてこの二つの路線を紹介している。