2008年10月2日木曜日

アゲハチョウの飼育記録 2008年(10) 終齢からサナギへ

 終齢になってからサナギになるまでは季節によって違う。夏なら10日くらいだろうか。秋になって涼しくなるにつれて時間もかかるようになる。大きさもだんだん小さくなっていくような気もする。

 終齢幼虫がサナギになる時期になると、じっと動かなくなりエサも全く食べなくなる。ただ成長中に休んでいるだけなのかどうかは微妙だが、すぐ下ににフンが堆積するくらい動かないでいると、もう蛹化準備に間違いない。食べないのに出すので、急激に大きくなったのがこの時期にけっこう縮む。キアゲハは特に元が大きいのではっきりとわかる。

 一日かそこらじっとして、水っぽい下痢便を出すといよいよ蛹化が始まる。この下痢便は、体内の余分な水分と共に、幼虫の時の消化器官もまとめて出してしまっているのだそうだ。確かに、チョウになってしまえば蜜しか吸わないから葉っぱを消化する器官は必要なくなる。

 下痢便をした後はサナギになる場所を求めて猛烈に動き回る。室内で飼うのであればこのときちゃんとケージを密閉しておかないと、行方不明になったりとんでもないところでサナギになったりする。

じゅうたんの上を高速で這い回る。

飼育ケースを脱走して、電話機近くの棚を選択した「しみちゃん」。

何とか枯れ枝に留まって頂いた。食欲旺盛な幼虫達と一緒のところだと邪魔されかねないので、うちでは下痢便を発見した時点で蛹化専用ケージに移すことにしている。