2008年10月15日水曜日

アゲハチョウの飼育記録 2008年(14) 成虫もいろいろ

 幼虫はクロアゲハとナミアゲハがよく似ていてキアゲハはかなり違うのだが、これが成虫になるとキアゲハとナミアゲハはそっくりでクロアゲハは全く違う。何でそういう複雑なことをするのだろうか。もちろん当人達はフェロモンとかで区別がついているのだろうけど、外見だけしかわからない人間には大変だ。

ナミアゲハを真上から見たもの

違うもの。ちょっと黄と黒の割合が違う。

花にとまる。

続いてキアゲハ。うちで発生したのは9割以上がナミアゲハで、キアゲハの成虫の写真は一枚しかない。これはサナギから出てきて羽を広げて間もないところ。

 この写真ではよく分からないが、wikipediaによればキアゲハとナミアゲハの違いは翅の模様にある。両方の項目から引用すると、キアゲハは

 「ナミアゲハとよく似ているが、キアゲハは前翅のつけ根が黒ずんだ色彩で塗りつぶされたようになっていてナミアゲハのように縞模様にならない。また、翅の中ほどは黒い線が細く、和名どおり黄色みが強いので区別できる。」

 また、ナミアゲハは

「外見はキアゲハによく似ているが、ナミアゲハは翅の根もとまで黄白色の線が入り、全体的に黒い部分が太い。」

 この説明からすると、ナミアゲハとしてあげた写真の2枚目はキアゲハのようにも見える。幼虫の特徴からはナミアゲハだに間違いないのだが。

wikipedia ナミアゲハ

wikipedia キアゲハ

クロアゲハはもう名前の通り全面的に黒いので確実に区別できる。ことし羽化したもの。

ちょっと遠くから写したもの。これ以下は去年の秋に羽化したもの。

うってかわってドアップの1枚

それぞれの種類に特徴はあるが、どれも幼虫は可愛いし成虫は美しい。世話をするものだからなおもことそういう気持ちになるのだろう。といっても、フンの処分や葉の補充などをやっていたのはほとんど母で、自分は幼虫をつついて遊んでいるのがメインだったが。