2008年10月6日月曜日

アゲハチョウの飼育記録 2008年(12) 羽化の兆候

 幼虫の時はエサの補給にケージの掃除にいろいろ世話が大変だが、サナギになってしまえば基本的にはそっとしておけばいい。ただし、なった日を記録しておいて羽化予定日前後になったらまめに様子を見るようにするといい。サナギから羽化するまでは時期によって差があるが、概ね2週間くらいか。暑いほど短くなり、晩秋のは越冬して春に羽化する。

羽化直前のサナギ。茶色や緑色で不透明だったのが、透けてきて中の羽の色や目の形が見えるようになってくる。

羽化はだいたい朝早くから午前中。さなぎの一番上が割れて、しわくちゃの羽のアゲハチョウが出てくる。

段ボールにサナギになったのの羽化。段ボールはちょっとつかみにくそうだ。

同じくナミアゲハの羽化。木にサナギになったのが落ちてしまったので、厚紙で筒を作ってその中に入れてある。

サナギになろうとしているときやサナギになった後で落ちてしまっても、すぐに何かしら筒を作って頭を上にして入れておけばたいていは無事アゲハになれるようだ。ただ、あまり気づくのが遅いとちゃんとした蝶になれないことがあるので、サナギは一日に一回はちぇっくしたほうがいい。

落ちたのに気づくのが遅れたアゲハ。事故の時に水分が抜けてしまったのか、結局羽を広げることができなかった。蜂蜜を水で溶いたものを与えてもなかなかうまく吸えず、数日で息を引き取った。かわいそうなことをした。