こちらは、羽化してしばらく経ち羽が大体伸びたキアゲハの成虫。胴体にためてある水を使ってすぐに羽を広げる。そのときに余った水を出すので、室内で飼っていて羽化の瞬間を見ようという場合は、家具や服が汚れないよう注意。
羽が完全に広がってもすぐ飛んでいくわけではなく、けっこう長いこと木にとまって羽をゆっくりと羽ばたかせている。そっとしておけば半日くらいいるが、つついたりすると早く飛んでいってしまう。
飛ぶにも若干の練習が必要だ。高速で羽ばたけるまでになったが、何が足りないのかうまく飛ぶことができない。外に旅立っていく直前の光景。
去年の秋に羽化したものだが、これが今までの中で一番良く撮れている写真だと思う。ピントがほぼ完全に合っているし、とまっているところの花の色も美しい。
外に出てしまったらもう手の出しようが無いし、出すべきでもないだろう。数日前に飛び立ったものと思われるナミアゲハがカマキリの餌食になって、片方の羽だけになっていたのを見たときは若干沈痛な気分になったが、それも仕方の無いことだ。
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