外務の勤務初日には、実際に外に出る前に簡単な業務内容の説明がある。出勤簿の記入の仕方、ドアのロックの開け方など事務的な説明を受けたあとは、業務内容の説明へ。仕事として外を自転車(今は全部原付)で走り回るわけなので、交通安全に関するビデオを視聴して、さらに局員からも諸注意を受ける。続いては、郵便物の扱いについての講習。汚したり破いたりしないよう丁寧に扱う、配りきれなくなったものを隠したり捨てたりしても必ずばれるので絶対やってはいけない、など。真面目にやって配りきれなくても責めたりしないので、安心してよいというようなことも言ってた気がする。それが終わったら、「正しい行動には○、正しくないものには×をつけましょう」というテストまでやらされた。それの問題の一つが、「がんばって配ったが、配りきれなかったので残りを橋の下に埋めた」・・・・・
講習が終わると、いよいと外に出る。この日は実際に配達はせず、担当の局員の後ろについていって配達区域を一回りするだけ。このときに分かりにくい位置にあるポスト、猛犬を潜り抜けなければならない家、誤配に厳しい家など注意すべきポイントを伝授してもらう。実際に配達をするのは次の日から。
外務の配達で家が覚えられるかという心配があるだろうが、外に行くときはどこのなんという名前の家のどこらへんにポストがあって、どういう順番で配達すればいいかということが記入された詳細な地図があるので心配は無用。ただ、最初のうちは道順が全く頭に入っておらず、いちいち地図を確認しながら配るので規定の時間をいっぱいに使ってやっと配り終わるくらいだ。しかし、3日か4日もやればルートは概ね頭に入り、ほとんど地図無しですいすい配れるようになる。規定の時間より早く終われば、残りの時間は自分の担当する区域の区分の手伝いをするので、それによっていっそう記憶が強固になり配達が早くなるという好循環。たまに「ご苦労様」なんて言われながらすいすい配っているとけっこう気分がいい。
勤務開始からはカレンダーなどのでかいものもけっこう多くて量がそれなりにあるが、大晦日が近づくにつれて量がだんだん減っていく。かなり習熟してきた頃に配達量が減っていくので、ますます内務に費やす時間が増えていく。
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