2008年11月27日木曜日

遺伝子組み換え

 今日のクローズアップ現代は遺伝子組み換え食品の現状について。そういえば、一時期遺伝子組み換えといえば必ず「ポマト」なるものが登場していた。これはどっちにも中途半端でまもなく消えてしまったらしい。

NHK クローズアップ現代

 一応中立の立場で作ってあったけど、「知らない間に日本に迫ってきている」というような表現はちょっと公平ではないか。それでもよっぽどましな部類に入るものだと思うけれど。

 組み換え反対派の団体の人のインタビューも少し流していた。反対をする人々の理由というのは、「よくわからないけど何となく得体が知れないものは嫌だから反対」という域を出ないものが多いのではないだろうか。ゲストの人は「生産者に明確なメリットがある一方で、消費者にとってのメリットが見えにくいのも反発が強い理由だ」と言っていたが、欠かすことのできない穀物が質・量・価格ともに安定して入手できるというのは素晴らしいメリットなのでは?そもそも、「遺伝子組み換えは使用していません」といった表示が、遺伝子組み換えは危険なものだという印象を与える原因になっているのではなかろうか。

 遺伝子組み換えの作物に明確なメリットが数多くあるのに、曖昧な理由であくまでも非組み換えにこだわろうというのなら、それなりの費用を支払う必要があるだろう。今の数倍~数十倍のコストをかける覚悟があるならとことんこだわるのも良いが、自分はそこまでやるのはとても無理だ。良い面しかない技術なんて無いのだから、メリットとデメリットを冷静に比較して、ということですな。

 遺伝子組み換えといえば、穀物の収量を増やすなどというよりも「光合成ができる人間」を研究するのが究極の解決策になるのではないだろうか。もしそれが完了すれば食糧危機と地球温暖化問題が同時に解決することになる。逆に酸素の増えすぎが問題になったりして。