2009年1月31日土曜日

ビックカメラ会長に1億2000万円の課徴金 粉飾決算で

 粉飾決算を利用した保有株の売却で60億も利益を挙げたのに課徴金はたったの1億2000万なんて、丸儲けではないですか。どこら辺が「異例の高額」?どっかの社長みたいに逮捕されるわけでもないし、利益の2%ばかし没収されたって痛くも痒くもないだろう。

 独占禁止法のカルテルに対する課徴金では、違法な取引で得た利得を上回る水準になるように制度を改正したって言うのに、それに比べるとずいぶん甘い制度だ。利益額×110%くらいにしないと罰則を設ける意味が無い。まあ今回は創業者が保有している株だから利益額を正確に算出するのは難しいかもしれないが、そういう時でもみなし取得費を使って算出するとかやりようはいくらでもあるだろう。

2009年1月30日金曜日

今度は日本人力士が大麻所有で逮捕

 若麒麟とかいうのがまた大麻で捕まったみたいだ。終わってるな。横綱審議委員会とかい年寄り集団も、朝青龍のガッツポーズに難癖つけるくらい暇だったらもっとやるべきことがいくらでもあるだろう。こういのが「国技」として世界に発信されるというのは日本人として恥ずかしい。相撲という競技自体が悪いわけではないのだが・・・

読売新聞より 十両力士の若麒麟、大麻所持で現行犯逮捕

 もう日本相撲協会は本当に解散したほうが良い。国民から必要とされているんであれば、一度無くなったとしても何らかの形で復活するだろう。旧弊と陋習の塊のような現状が続くのであれば、いっそきれいさっぱり無くなったほうが相撲のためにも良い。

2009年1月29日木曜日

ご当地ちっち入りマグカップ

 現在キャンペーン中だそうで、ネットで予約してその返信メールを印刷して持っていくともらえる。もらえるものは毎月変わるようだ。

全体。中が二重になってフタもついている、けっこういいもの。周りには献血キャラクター「ちっち」のご当地版のイラストが。

せっかくだから、順番にご紹介を。まずは北海道~埼玉

北海道・・・牛の模様と牛乳パック

青森・・・銀河鉄道の夜?

秋田・・・はっぴにきりたんぽ

宮城・・・伊達政宗?

山形・・・着物にサクランボ

福島・・・白虎隊

山梨・・・ブドウ

茨城・・・水戸黄門?

栃木・・・イチゴ

群馬・・・だるま

埼玉・・・ひな人形?

続いて千葉~三重

千葉・・・ピーナッツ

東京・・・カメラと東京タワー

神奈川・・・サーフィン

長野・・・登山?

新潟・・・稲穂とおにぎり

富山・・・ホタルイカ

石川・・・加賀友禅?

福井 花らっきょう

静岡・・・茶摘み

愛知・・・シャチホコ、エビフライ、味噌カツ

岐阜・・・さるぼぼ?

三重・・・忍者

続いて、滋賀~香川

滋賀・・・信楽焼のタヌキ

京都・・・舞妓?

大阪・・・たこ焼き

兵庫・・・船員

奈良・・・鹿

和歌山・・・梅干

島根・・・神話?風の服

鳥取・・・20世紀梨

岡山・・・桃太郎

広島・・・お好み焼き

山口・・・フグ

香川・・・讃岐うどん

最後に、徳島~沖縄

徳島・・・サツマイモ(鳴門金時)

高知・・・闘犬

愛媛・・・みかん

福岡・・・博多どんたく

佐賀・・・有田焼

長崎・・・チューリップ

大分・・・温泉

熊本・・・レンコン? デコポン? 球ではなく筒のように見えるのでレンコンだろうか

宮崎・・・埴輪

鹿児島・・・黒豚

沖縄・・・琉球っぽい服装。名前はよく分からない。琉球絣? 紅型?

 ざっと見て、だいたいはすぐ分かったが、詰まるのもいくつか。結局熊本のが何であるかは確信をもてないまま。

 愛知県出身者としてあのデザインはちょっと泣きたくなる。しかしまあ、よその人がイメージしやすいようにというのであればしょうがないか。

 福井が花ラッキョウの名産地とは知らなかった。ラッキョウはどっちかというと鳥取のほうがイメージが強いし、福井であれば眼鏡か恐竜のほうが有名なんじゃないだろうか。

 宮崎にしても、西都原古墳群というのは名前は知っていたが日本一だとは知らなかった。地鶏かマンゴーか、例のあの人のほうが良いんでは・・・。

 それと、長崎はチューリップになってるけどむしろ富山じゃない?まあ、カステラやちゃんぽんでキャラを作りにくいというのは分かるが。

「かんぽの宿」の売却騒動

 「作るのに2400億円かかったのを100億で売るのは安すぎる」とか、「1万円で売られたところもあった」とかいろいろと騒がれているが・・・。現在価値を算出するのに建設にかかった費用は無関係では? 

 ちょっと解説をすると、建設にかかった費用というのは今後保有し続けてもどこに売却しても回収できるわけでは無い。どの選択肢を選んだとしても建設に2400億円支出したという事実は変化しないので、そういう費用は意思決定にあたって考慮すべきでは無い。これを「埋没費用」とか「埋没原価」とか言って、建物の建設費なんかはその代表例となる。継続保有化か売却か(どこにどのような条件で売るか)を決断するに当たって考慮すべきなのは、過去にいくら使ったかではなくそれぞれのプランで将来にいくら利益が得られるか。2400億円は何をやっても取り戻せないんだから、そういうのを意思決定で考慮すると合理的な意思決定ができなくなる。

 この埋没費用の考え方は会計や経済を少しでもかじったことがあれば分かっているはずの事なんだが、鳩山氏はそれを理解した上でああいう発言をしているのだろうか。毎年億単位の赤字が発生しているなんて、もはや「資産」ではなく「負債」と呼ぶほうがふさわしい。それを一括処理できる上に109億手に入れば上出来ではないですか。相当古い建物も多いようだし、それこそNHKの「ハゲタカ」みたく「査定価格1円」がずらっと並んでもおかしくは無い。埼玉県の知事が「価値の高い物権も一緒くたにして売却された」と怒っていたが、そういうのも含ませるから丸ごと買ってもらえるということだろう。玉石混交だから買い手がつくのであって、瓦礫ばかりでは金を出しても引き取り手はでないだろう。

 それと、鳩山総務相の「地元と一体となって経営すれば黒字化できる」というのは一体何を根拠に言っているのか意味不明。「地元の人が力を合わせて創意工夫を重ねれば」という幻想のようなものは、日本各地の三セクの失敗で砕け散ったはずですが。それに、地元の業者が譲渡先として優先されるような制度を作るとしたら、それこそ「不透明な譲渡」で問題になるだろう。地元の観光業者だったら1円でも売る?

世界で活躍する日本車

 ソマリアの海賊退治に海上自衛隊を派遣するかどうかについて何かと議論になっている。その絡みで、東京新聞にソマリアの現状を解説する記事が載っていた。その記事にあった、ロイターからの写真を引用。

 「住民の乗ったバスを監視するイスラム原理主義の武装勢力」ということなのだが、そのバスの真ん中にあるマークに注目。この写真だと不鮮明だが、newsweek日本語版の同じ写真だと「通園バス」と書いてある黄色の例のマークだとはっきり分かる。青赤白の縞模様というのもそれっぽい。そういえば、少し前にもタリバンがトヨタのハイラックスを使っている写真が報道されて話題になったことがあった。

 今自動車業界は絶好調から一転して大不振で苦しんでいるが、実用性しか求められない場所で選ばれ、メンテナンスも何も無くても走り続けるというのは、日本車の性能の高さの証として自信を持っても良いんではないだろうか。厳しい状況を直視しなければならないのは確かだが、過剰に自信を失うことの無いように、ということだろうか。あまり宣伝にはならないかもしれないが・・・

2009年1月28日水曜日

Googleロゴ ジャクソン・ポロック

 抽象画とかいうやつですな。モニターに目を近づけてよく見ると「google」の文字が書かれているのが分かる。

 wikipediaのジャクソン・ボロックの項目を見るといろいろと深い思いがあって描かれた絵のようだが、自分も大多数の人と同様に何がなんだかさっぱり分からない。長々と文章の解説をつけないと分からない絵って、芸術作品として失格では?「この絵が(音楽が、彫刻が、小説が、評論が、等なども)分からないとは教養の無い奴らだ」等というのは、自分の表現力の無さの言い訳でしかない。伝えたいと思っていた対象に理解されないのであれば、反省すべきなのは作家のほうだろ

2009年1月26日月曜日

イオンモール常滑は出店を延期

 先日ブログに書いたイオンモール常滑だが、今年秋開業予定だったのを2010年以降に延期するそうだ。本当に延期なんですかね。

中日新聞より

イオン常滑の開業延期 施設見直し、来年以降に

 イオンモール常滑の開業が正式に発表されたのが3月12日。

イオンモール株式会社 「(仮称)イオンモール常滑」の出店について

 その直後にベア・スターンズが救済合併されて、9月にはリーマンが破綻して、日経が10000円を、ダウが10000ドルを割り込んで、世界中の大企業が大赤字になって・・・。10月には半年前にイオン大高を完成させたばかりの山崎建設が破綻。肝心の中部国際空港も貨物・旅客ともに便がぼろぼろと抜け落ちていくようでは延期も仕方ないですな。

 空港が起爆剤になって力強く発展していく見通しならともかく、今の知多半島の人口と将来の見通しを考えれば明らかにオーバーストア状態。21世紀になってから、ヤオハン跡地のパワードーム・イオンモール東浦、ベイシアとごついショッピングセンターが続々とできて、さらに河和にフィール&カインズが建設中となっては、過剰も良いところだ。よそに客を取られないように自分も出店するというのは分からんでもないが、それでは余計に苦しくなるだけ。出店の前提条件が崩れ去ったのだから、潔く凍結したほうが良いんでは。違約金を払ったとしても見通しの立たないままの開店に比べれば安いもんだ。

2009年1月25日日曜日

短期アルバイト 2009.1.25 英検一次試験の試験監督

 今回は英検としては珍しく自転車のみで行ける会場だった。欠席者続出だったのに弁当の余りを獲得できなかったのは痛いが、電車賃がかからなかったのでトータルでは普段と一緒か。

 数ある試験監督の中では英検の試験監督が一番楽なのかもしれない。小中学生相手と違ってお出迎えとお見送りをしなくていいし、試験時間中見回り不要で座っていられるし、枚数さえ合致していれば必要事項の記入チェックも受験番号順への並べ替えも不要だし・・・。さすがに申し訳ないので回収するときに記入漏れをチェックして見つけたのは指摘しておいたが、「記入漏れは自己責任」というのが英検の基本スタンスのようだ。

 今日の担当は午前が準2級で午後が3級だったのだが、受験者の全てが平成生まれ。自分も昭和62年生まれだから昭和の記憶は無きも同然だが、時代の流れを感じずにはいられなかった。「戦争を知らない」どころか、バブルも昭和も知らない世代が主役になって一体どういう世の中になるのか、当事者でも全く見当がつかない。どうもあまり良い時代では無さそうだということはうすうす感じるが。

2009年1月24日土曜日

Gmail&analytics in opera9.6

 ブログを始めて(カスfc2でやっていた、今は亡き初代のほう)しばらくしてadsenseとanalyticsを導入しようということになり、googleにアカウントを作るついでにgmailも使い始めることにした。使ってみるとこれが何とも便利で、何で今まで使わなかったのかと思うほど。ただ、operaとの相性はあまりよろしくないみたいだ。

 スターなりラベルなりをつけたものだけを表示させようとすると、一番上に黄色の背景で「システムで問題が発生しました (#103) - 今すぐ再試行」というエラーが表示させる。「詳細」を見てみると、「httpsにすればOK」とか書いてあるのでやってみたが、初期の数回出なくなったのみで、また元に戻ってしまった。chrome使えってことですかね。

 今一つのoperaでの不具合はanalyticsで発生する。analyticsにアクセスして、最初にマイレポートをその日の分だけ見ようとするとoperaに「問題が発生して」終了してしまう。毎回起こるわけじゃないし、先に昨日の分とかを見れば発生しないんだが、たまに忘れてしまう。やっぱりchromeを使えと・・・

 

2009年1月23日金曜日

フィール&カインズ河和店

 年末年始の頃にはクレーン車が忙しく動いて建物の枠組みができていたが、東京に帰ってから建物が大方完成したようだ。実家にはスタッフ募集のチラシが何度も入ってきているとか。今年の3月8日に開店する予定。

建設が始まる前の敷地。都築紡績という会社の工場だったが、倒産してずっと更地になっていた。ものすごい広さ。建物ができる前は見渡す限りの大平原だった。


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知多半島はもともと紡績が盛んな土地だった。あくまでも「だった」という点に注意。半田のジャスコも、元は紡績工場だった。こっちの方が少し広いかな。隣の空き地は1年くらい前まで使われていない建物があった。店舗拡充の計画があるようだ。


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もう一つ、河和線富貴駅の近くにあった「富貴織布」の跡地。かなり前から操業せず放置されていたが、取り壊されて現在は宅地になっている。


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 それにしても、知多半島の武豊・常滑線以南は大きなスーパーといえば、ユニーの武豊店と常滑店、常滑と河和のパレマルシェ(名鉄パレ)くらいしかなくてジャスコ半田店の独り勝ち的な雰囲気だったのに、ここ最近で様変わり。

 2005年にはベイシア&カインズ常滑店がオープンしたし、今年の秋には常滑のりんくう地域にジャスコ半田の10倍以上の広さのイオンモール常滑(160000㎡で、イオン大高の2倍!!)がオープンする予定。それに半年ほど先立って河和のカインズ&フィールで、セントレアの商業施設もあるし、なにやらにわかに激戦区の様相を呈してきた。いくらなんでも増えすぎのような気がするが・・・

 「元気な愛知」とセントレア関連の需要を当て込んでの計画だったとは思うが、こんな情勢になってしまって各社大丈夫だろうか。

ベイシア&カインズ常滑。客の入りが悪い?


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イオンモール常滑予定地。他に進出する企業は今のところ無し


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2009年1月20日火曜日

一番人気のコーヒーチェーンは?

 全般的にスターバックスが一番人気で、以下ドトール、エクセルシオールと続くようだ。コーヒー専門店の中では、まあネームバリューや店舗数通りの妥当な順位でしょうな。カテゴリーを「喫茶店」全体にして東海地方でアンケートをとったらコメダ珈琲が他の追随を許さない圧倒的な首位を獲得しただろうが・・・。

 前にも書いたような気がするが、全国で比較するとスターバックス776に対してコメダ珈琲335だが、東海地方を見てみると

岐阜 コメダ・・・28 スターバックス・・・4

三重 コメダ・・・26 スターバックス・・・6

静岡 コメダ・・・6 スターバックス・・・18

愛知 コメダ・・・247 スターバックス・・・47

静岡はちょっと負けてるが、愛知県では200の差をつけて圧勝。スタバは名古屋市の中心部と各地のイオンやアピタの内部にしかないが、コメダは名古屋市内が非常に手厚いのはもちろんのこと、三河、終りの郡部にまで満遍なく店舗を配置しているのが強い。まあ、スターバックスがうちの近所にコメダがある辺りにできるとものすごく浮きそうだし、同じ名古屋市内でもターゲットが違いそうだ。コメダも今後関東・関西に打って出るようだが、両者激突というよりはうまく棲み分けという形になるんだろうか。

2009年1月18日日曜日

中日新聞(東京新聞)のサンデー版

 他の新聞のことはあまり知らないが、中日新聞(と、名前で発行している東京新聞、日刊県民福井など)には日曜日にサンデー版という別刷りの8面のものがついている。外側の見開き一枚が「大図解」であるテーマを図入りのカラーで解説し、内側はクロスワードや数独などのパズル、「元気くん」という漫画(主人公の鼻の形状からうちでは「ブタくん」と呼んでいたが・・・)、コラムや料理・地方の特集記事などだった。内側の連載に変化はあっても外側見開きの「大図解」は不変だったが、新年からそれが大きく変わった。

【中日新聞からのお知らせ】 新年からサンデー版 変わります

 金曜日のテレビ番組表と統合され、「大図解」は番組表に囲まれて縮小されてしまった。さらに、数十年続いていた「元気くん」も含め連載のほとんどが打ち切りになった。

 「元気くん」は回顧主義と若者否定の老人魂の塊みたいなものだったから終了しても全く惜しくないが、毎週けっこう楽しみだった「おじさん図鑑」と「おばさん図鑑」が終わってしまったのはけっこうショッキングだった。「歌選」に「俳壇」は残留で、「酒の肴」が新たにスタート。まあ本当につまらないものばっかりになっちゃって・・・

 メインのはずの大図解も、NHKBSとWOWOWの番組表に囲まれて真ん中に移行し、小さく見づらいものになってしまった。こんなchangeを一体誰が喜ぶのかしらんと思って今日のものを眺めていたら、8面が3週連続で全面広告になっているのに気づいた。そういうことですか。ま、経営が苦しいのはどこの新聞社も一緒ですな。紙面の魅力を大幅に低下させてでも広告をとりにいくという姿勢は感心する。

2009年1月17日土曜日

センター試験 追憶

 最大の懸案だったリスニング試験も、ごく一部で微小なトラブルがあっただけで、大過なく一日目が終わったようだ。自分がやったのはリスニングが初めて導入された年だった。超簡単なリスニングの演習をやたらにやらされてうんざりした覚えがある。

 英語はほぼ全員が受けるので皆日が暮れるまで試験場にいただろうが、明日は文系は3時前には帰れそうですな。自分は文系だったので、二日目が終わると疾走して家に帰り、速攻でマーク式の問題集を全部縛って古紙置き場に移したことを覚えている。あと、その日たまたまあったチョコパイを2個も食ったこともけっこう鮮明に覚えている。その後は自転車でどこかに遊びに行ったようだ。

 3年前の2006年に受けたセンター試験の記憶は詳細は怪しくなっているが、45分と異様に長い間の休憩時間に辟易したのは覚えている。あと、科目選択のややこしさにもけっこう苛立った。国語は「国語Ⅰ」と「国語Ⅱ」を間違えないよう注意しろと散々言われたものだったが、今はその区別はなくなったみたいだ。日本史・世界史・地理には今でも「A」と「B」が、数学にも「Ⅰ」と「ⅠA」、「Ⅱ」と「ⅡB」があるようだが、あの分かりにくさは受験生がミスるのを狙ってるとしか思えん。何で別冊にするくらいの手間を惜しむのか。せめて受ける人が多いほうを先のページにすれば良いのに・・・。試験時間や不正防止には過剰にこだわるくせにそういうところに無頓着なのは、まさに官僚的な運営の典型。分割民営化して競わせたらいかが?

 2006年のセンターは新指導要領の初年度で、問題のレベルの下降具合が受験生のレベルの下降具合より著しく大きくなるという事態が発生した。詳しくは忘れたが、あの年は確か東大とかだと満点とってもB判定しか行かなかったと思う。その異常な年に、回によって大きなばらつきのある数ⅡBで成功を収められたのは実に運が良かった。自意識過剰の女子高生が語り合う意味不明な小説が出題された国語でもことごとく正解できたし・・・。周囲が高得点続出の中で一人だけこけたらかなり落ち込んだだろうし、実際かなり厳しいことになっていた。いやはや、本当に幸運だった。

2009年1月16日金曜日

定額給付金の使い道

 定額給付金、えらく評判が悪いようだ。各種世論調査では7割前後が反対しているし、国会でも野党はもちろん与党内部からも反対意見が続々と。

ロイターより

定額給付金に否定的な意見が大勢=財政審会長

 自分が小学生だったときに支給された「地域振興券」はここまで反対論が盛り上がらなかったように思うのだが、やはりみんな大失敗に懲り懲りしているということか。まあ、明日をも知れぬ世の中でそんな金をもらったとしても、正常な人なら貯蓄に回すだろう。

国民が貯蓄国債発行で国民から資金を調達→定額給付金を国民に支払う→再び貯蓄

ってことになって、結局その間に費やされた経費や人員の分だけ無駄が発生することになる。こんなだったらまだダムや道路を造ったほうが確実に消費されるだけましなのではないだろうか。

新聞には「そんなことに2兆円使うんだったらこんなことができる」という例がいろいろと載っているが、それに便乗して自分も一つ使い道を提案してみたい。借金まみれなんだから本当は「使わない」のが一番だと思うが・・・

1.全国の小学校、中学校の屋根全面にソーラーパネルを設置する。設置する場所は条件があわなければ市役所でも空き地になってる工業用地でも、地方公共団体の所有してるばしょならどこでもいい。あと、設備の調達先は国内企業に限るとしておこうか。各社の正規・非正規の雇用状況も考慮するというのも無くはない。

2.電力を売却し、その収益を裏付けとする証券を発行する。細かい条件はいいとして、市中に出回っている一般の証券よりも若干投資家にとって有利な条件でいいと思う。

3.その証券発行によって得た資金を原資にして学校の耐震化工事を行う。耐震化工事がすでに完了しているのであれば、内部の設備や備品の充実、新棟の建設など別のことに当ててもいいが、積み立てたり地方債の返済に充てたりするのは無しとする。

 耐震化なり太陽光なりにただ使うだけよりは良いんではないだろうか。ソーラーで一体いくら収益が挙がるのかという問題はあるが、それは国にしっかりとした制度を作ってもらえば解決可能だろう。どん底にある建設業や太陽光発電の設備を製造するメーカーが潤う。それに、全国でソーラーパネルの受注が大量に発生すればコスト削減や発電効率などで何らかの革新が起こることも期待できる。議員の皆さん、いかがでしょうか

2009年1月13日火曜日

短期アルバイト 2009.1.11 中学生模試の試験監督

 毎月第一日曜日にある中学生対象模試の試験監督。現3年生はこれが入試本番前の最後の模試のはずだが、さほど緊張した様子も無くいつもどおり元気のいい人々だった。今回のみ英語にリスニングが付いて、「特別プレゼント」のリスニングCDもあり。料金払って受験してんだから、それは「プレゼント」では無いのではないかと思うが、まあ細かいことはいい。

 この模試は私立トップを狙う実力者が集うとかではなく、ごく普通の公立高校を目指す生徒達が受験するものだが、公立高校の入試といえば何といっても我らが愛知県。生まれてから高校卒業まで愛知県に一貫して住み、親が中学生対象の個人塾をやっていて、自身もその入試で公立に進学したのだが、それでも説明しろと言われると詰まってしまう。詳しい説明は以下のサイトを参照。

wikipedia  複合選抜

愛知県教育委員会>>高等学校への入学

高校入試ナビ>>愛知県の高校入試

 自分が通過して以降通知表が相対評価から絶対評価になったのに伴って、通知表と当日の入試の点数のウェイトを1.5:1、1:1、1:1.5の3種から各校が選択できるようになり(当日の点数のほうに重きを置 くのは上位校)、ますます複雑になった。絶対評価移行直後は「5」が濫発され、それを過信してハイレベルすぎる高校を選択し全滅→高校入試で浪人という悲惨な結果になった人がちらほらいたみたいだが、もうそんな混乱はなくなったんだろうか。

短期アルバイト 2009.1.10、1.12 小学生対象塾の試験監督

 またまた試験監督です。三連休初日の土曜日と最終日の成人の日。一月前から予約できて、しかも自転車で行ける場所にあるので非常に重宝している。昼食のレベルが試験監督の中で一番アレなのはちょっと困りものだが、まずくはないし出るだけでもありがたいことだ。

 金融危機の影響はとどまるところを知らないが、私立中学入試の業界にもその余波は及ぶのだろうか。経済的に困窮した親が学習塾への支出を削減するか、我が子の将来に不安を感じた親がいっそう投資を加速させるのか、どちらが大きいかは何とも言いがたいところだ。まだ正社員の減給や人員削減の動きは本格化していないのでどちらかといえば後者のほうが大きいのだろうか。大学入試の段階では近くてお値打ちな地元国公立の人気が上昇してるみたいだが、私大授業料+一人暮らしの生活費と比べれば小学生の塾なんて安いもの?

 にしても、模試をがんばってた彼らにとっては、東大・東工大・一橋大・医科歯科大に早稲田・慶應とみんな「地元の大学」なんだよな・・・。名大・名市大に南山か、もしくは下宿で遠隔地という選択肢しかなかった者としてはうらやましい限りだ。金銭面以外のことも考えれば、大学の段階での一人暮らしもプラス面はかなりあるけれど。

2009年1月12日月曜日

低コストな広島旅行記3日目 家への苦難の道のり

 ネットカフェは9時間パックで6時まで居られるのだが、ぐずぐずして延長料金を取られたり、慌てふためいて身支度をして忘れ物をしたりしてはつまらんので、5時少し前くらいに起きて0545には出た。

 あとは行きと逆のルートをたどって家へと帰るだけだ。山陽本線~東海道本線というメジャーなルートだし、僻地の駅に取り残されたりしないよう時刻表を見て考えていたのだが・・・

 最初の異変は上郡駅で起こった。車掌のアナウンスによると、この電車に接続することになっている智頭急行の電車が遅れているため、それが到着するまで駅で待つという。この辺は列車が少ないし、まあ向こうの電車に乗ってる人のことも考えればしゃあないか。しかし、その電車が遅ればせながら到着すると、乗り継ぎで来たのは何と老夫婦のみ。こっちの電車には少なくとも50人は乗ってるというのに、2人のために数十分待たされるとは・・・。何も悪いことはしておらずむしろ被害者なのに、視線を集中されて縮こまっていたお二人が若干気の毒だった。

 そしてその遅れから全てが狂い始めた。智頭急行の遅れは待つくせに、同じJR西の電車の遅れは待ってくれないらしい。乗り継ぐはずだった電車は定刻どおり行ってしまったので、相生駅でまたしても十数分寒風に吹かれる羽目に。ようやく来た電車に乗って姫路に着くと、今度は「地震」で電車に遅れが出ているとか言いやがる。またもや寒風の吹く中を十数分待ち続けなければならなかった。

 遅れて姫路駅にやってきた新快速に乗って以降は、地震も接続する三セクの遅れも無く、極めて快調で、ほとんどの駅の周辺に平和堂がある滋賀を通り抜けて、無事愛知へと到達。ただ、兵庫でもたついた分の遅れはいかんともしがたく、列車一本の差で家からの迎えが間に合わず、またまた寒風に吹かれながら家まで歩かなければならなかった。

 最後に不可抗力による障害が頻発して北風と仲良しになってしまったが、2泊3日広島の旅(ネットカフェで一夜を明かすのは「泊」と呼んでいいんだろうか?)は満足のいくものだった。これが新幹線&シティホテルなんてのだと忘却のかなたに消えていくのも早いかもしれないが、18きっぷで切り詰めた旅をすると、良くも悪くも全てが記憶に残りやすいものだ。

土産で買った「あなご飯のもと」を含む夕食。具の量がイメージ写真とかけ離れていたようにも思えるが、味は良かったし家族にもなかなか好評だった。

低コストな広島旅行記2日目(2) 原爆ドームとネットカフェ


 原爆ドーム。近くにある広島平和記念資料館も見学してきた。両者とも外国人も割といたようだ。日本人と半々前後くらいだっただろうか。各国の言葉で説明をするための装置が入り口で貸し出されていた。

 入場料は大人50円と格安で、ホームページでも展示資料のほとんどを詳細に見ることができる。利益ではなく平和を訴えることを第一としているというのがこのへんからも分かる。マツダの本社がある広島も今回の金融危機の影響をもろにうけ、市の財政も厳しさを増しているだろうがこれは何とかがんばって欲しい。

広島平和記念資料館

 ホームページでほとんどの資料を見られるが、実際に足を運んで見学する価値は十二分にあると思う。陽気で楽しい旅行の中に入れるのは若干あれかもしれないが、日本人として是非知っておくべきことだと思う。展示の説明も「アメリカの残虐さ」や「日本軍の・・・」等の主義主張を前面に打ち出すものではなく事実を中心に伝えているが、それによって各自が原爆の意味を考えられるのではないかと思った。 この旅行には一応デジカメを持っていったのだが、宮島・原爆ドームともにガイドブックのままの写真になりそうだったので各1、2枚しか撮らなかった。今思えば、別にガイドブックと同じでもいいからもっと取りまくっておけばよかった。 

 資料館内部はフラッシュ撮影のみ禁止だったのだが、フラッシュ解除の仕方が分からず断念・・・。21歳にして早くも機械音痴とは、この先どうなることやら。写真に関しては全般的に準備不足だった。

 かくして広島市内の見学も終り、あとはもう一泊して帰るだけだ。当初2日ともカプセルホテルに泊まる予定だったのだが、一日目でけっこうがっかりしてしまった。

 中心地から歩くとちょっと距離があるので、地下街で少し休憩してから行こうかと思っていたところ、壁のネットカフェの広告に目が留まる。ナイトパック9時間、フリードリンク、シャワー付きで1500円らしい。カプセルホテルの2300円より安いし、シャワーも浴びられるし、飲み放題でネットも使えるとなれば、もうネットカフェに行くしか無いでしょう。

 近年の労働環境の変化で何かと話題になるネットカフェだが、自分が行ったとこは遊興の若者が中心だったようだ。ただ、一人受付でリュックを背負った人が「住所がないと利用できない」と断られていたのは多分そういうことなんだろう。

 リクライニングはかなりできて毛布もあるが、やはり椅子で熟睡するというのは厳しいものがある。ずっと薄暗いし、微妙にうるさいし、たばこくさいし、個室にカギは無いし・・・。こういうところを拠点に生活するとなると、貯蓄なり学習なりをして脱却するというのはかなり難しいだろうなと思う。「難民」を非難するにしても擁護するにしても、一度自分で体験してみると説得力が違ってくるような気がする。

2009年1月7日水曜日

ロシア北極海の原子力灯台の廃墟


 まだGPSが無かったソビエト時代、極夜で日照時間がほとんど無くなる北極圏の海を安全に航行するために原子力の灯台が多数建設された。もともとメンテナンスがあまり必要ないものだったが、ソビエト崩壊後は全く手入れがされなくなったために徐々に荒れていき、金属泥棒に炉まで破壊されて放射線を撒き散らすようになったという。

上の写真は以下のサイトより引用。他の写真も多数

English Russia    Abandoned Russian Polar Nuclear Lighthouses

 シロクマが減少してるのって、地球温暖化もあるけどこれの影響のほうが大きいのでは?元のサイトの説明文の最後のほうに「放射線の危険も、廃墟愛好家を止めることはできないのだ」というようなことが書かれているが、普通に生命の危険があるのでは・・・

郵便局年末年始アルバイト(ゆうメイト) そろそろ終了?

 やっていた人は、大晦日から元日にかけてお疲れ様でした。正月が終わってしまえばやることは激減するし、4日の日曜日あたりで終わった人も多かったのだろうか。高校も大学も8日あたりから始まるし、一番長くやっても今日までか。

 やめてしまえば、後気になるのは給与がいついくら振り込まれるか。自分の経験で言うと今までは

平成16年1月16日 外務

平成17年1月18日 外務

平成19年1月25日 外務

平成20年1月24日 深夜の内務(振込みの機械の不具合で局員個人から振り込まれた)

という感じであった。1月の中旬以降で、2月になる前には振り込まれるということか。完全民営化で他の銀行への振込みも可能になって、もしかしたら振込みの日にも変動があるかもしれんが。給与明細は別に郵便で送られてくるが、それほど丁寧なものではない。外務の時のものは細長くて小さい紙切れにいくつかの数字が書いてあるばかりで、何のことやらさっぱり分からなかった。そんなことはまず無いだろうとは思うが、労働の結晶が1%ばかし行方不明になっていたとしても全く分からないわけだ。

2009年1月6日火曜日

ゆうパックの問い合わせ

 実家と東京の間での荷物の往来には、ゆうパックを主に利用している。かつては、こっちから実家に送るときは、近くに郵便局があって同一宛先・持込割引があるゆうパックで、実家から東京へ送る場合は、知り合いが取次ぎをしているのでそのよしみで一つ下のサイズの料金で送れる日通というのが基本だった。しかし、最近その知り合いが取次ぎを止めてしまったようで、それ以降往復の全てゆうパックとなった。ヤマト・佐川に押されて不振が続き、先ごろ統合が発表されたゆうパックとペリカン便だが、我が家はその両サービスの愛好家が揃っている

 そのゆうパックが今日の午前中に届くはずだったのだが、1230になっても届かない。今までこんなことは一度も無かったので、何か事故でも発生したかと思いネットの追跡サービスで調べてみたところ、昨日の2349に名古屋を出発したことになっている。電話でも問い合わせてみたが、特に事故があったわけでもなく、明日の午前中に着くペースで移動中らしい。伝票には「6日午前」と書いてあるそうなので、受け付けた窓口か配送センターで日付を取り違えたのかもしれない。電話に文句の一つも言ってやろうかと思ったが、伝票には「ご希望にそえない場合もあります」と書いてあるのでしょうがない。急ぐものでもないし、中身が無事で到着すればよしとしよう。

 配達が遅れたこと自体はこちらのミスの可能性もあるしさほど不満は無いのだが、その問い合わせの時の応対には若干イライラした。お問い合わせ番号を言ったら即調査して回答をくれるかと思ったら、届け先と依頼主の郵便番号・住所・氏名・電話番号を漢字をどう書くかも含めて全て言わなければならない。おかげで料金の必要な通話を5分もするはめになってしまった。 

 問い合わせ番号の言い間違い対策と本人確認の徹底というのはよく分かるが、もうちょっと何とかならんものか。問い合わせ番号は口でなくボタンを押すようにすれば間違いはかなり減るだろうし、本人確認も電話番号を言わせるくらいで十分ではないか。わざわざ電話で問い合わせしてくる人は到着が遅れて多少なりとも怒ってる人が多いのに、そこに5分もかけて本人確認をやらされてはうんざりして次からヤマトにしようかと思ってしまっても無理は無い。コールセンター以後の最寄の郵便局からの連絡は迅速で感じのいいものだっただけに残念。

低コストな広島旅行記 2日目 宮島の哀れな鹿たち

 カプセルホテルで目覚めたあと、7時台に広島駅を出発して宮島口駅へ向かう。宮島口駅前には著名な老舗駅弁店があるらしいが、予想通り時間が早すぎて開店していなかった。まあいいさ。

宮島口駅と宮島で押したスタンプ。劣化していて何回おしても不鮮明になってしまう。

 宮島口駅を出て、交通量の多い道路を地下通路でわたるとすぐに宮島行きの船の乗り場に着く。宮島へはJR西日本の宮島航路と広島電鉄傘下の宮島松大汽船が運航しているが、青春18きっぷがあるのでもちろん宮島航路のほうを選ぶ。18きっぷで乗れる唯一の航路である宮島航路だが、どうやら今年の4月から子会社に移管されるらしい。そうなるともう青春18は使えなくなってしまう。印でも押してもらっておけばよかった。早い時間の便に乗ったので、日の出が見られた。

 肝心の宮島観光だが、厳島神社は想像していたよりもかなり新しい感じがして、平清盛以来の歴史というものでもないような印象。海に面していて台風などの被害で何度も修復されているから仕方が無いか。式年遷宮で20年ごとに社殿が建替えられる伊勢神宮に行った時も、建物を見て同様の印象を持ったが、あちらは敷地内にある巨木がかなり良い雰囲気を出していた。宮島にも弥山という自然が豊な山があるが、それは神社からけっこう離れている。厳島神社の宝物館も、平家納経が見られるかと思いきや、本物は企画展のみで普段はレプリカが少し。本物が見られるからわざわざ出向く価値があるのに・・・。宮島歴史民俗資料館は年末年始で休館、宮島水族館も改修中で閉館だったし、もう少し事前の下調べを綿密にしていけばよかった。

 その宮島で厳島神社よりも印象に残ったのが、島のあちこちにいた鹿。奈良の公園みたくほのぼのした光景かと思っていたら、自販機の前で必死になって缶コーヒーの飲み残しをあさっていた。

 まあそれだけならあるかもしれないと思ったが、宮尾城跡の付近の工事現場では何と段ボールを喰らうという異常な空腹ぶり。帰ってから調べて見ると、鹿は神社の神獣とされ鹿せんべいなども与えられていたのだが、増えすぎて住民に被害が出るようになり、えさやりを一切停止して「野生に帰そう」としているところらしい。餌付けをして増やしておいて、増えすぎて困ったら山へ帰れというのはどうかと思ってしまう。ほぼ一方的に被害を被っている山村ならともかく、宮島のように鹿を観光資源の一つとしているようなところはなおさらだ。

 神獣の鹿といえば、まず奈良公園が連想される。あちらは保護団体があって鹿せんべいの売上を財源として保護・管理活動を行っているという。宮島の現状よりはうまくいっているといえそうだが、それでも財源不足や増えすぎによる諸問題が発生しているようだ。増えすぎないように、殺さずに保護するというのはなかなか難しい問題だ。観光客はわずかな時間鹿と戯れるだけで、地元の人々の状況まではなかなか考えが及ばないし。「宮島名物鹿鍋」でも売り出せばいいかも知れないが、神獣だしさっきまで戯れていた鹿を食いたいと思うかどうか。

 宮島名物のあなごめしは帰りの時間には売っていたが、一人だけで食べるのもどうかという気がして、結局土産屋で「あなごめしの素3合分」を買って帰ることにした。宮島口から広島に戻り、「ASSE」という駅ビルの中でカキフライ定食750円を食べる。値段と味がマッチした定食だった。

午後は広島市内へ。

低コストな広島旅行記 1日目

 夏休みの青春18きっぷはいずれも近場への日帰りの旅だった。今回の冬休みもそんな感じにしようかと思っていたが、2007年の夏休み以来泊まりで遠くへ行ってみようと思い直したのが12月の中旬ころ。しかし、すでにムーンライトは九州・松山・高知と全て売り切れていた。そこで次善の策として、昼間の列車で一日かけていけるぎりぎりの距離にある広島に行くことにした。

 日帰りの旅行だと、目的地での時間を確保するため始発に近い電車で出発しなければならないことが多いのだが、今回は1日目を移動だけに費やせるので出発は1000過ぎ。東海道線~山陽本線で一路広島へ向かう。東海道本線は豊橋~大垣、山陽本線は米原~姫路の間は電車の本数が多く新快速がかなり走っているので比較的スムーズに移動できるが、大垣~米原、姫路以西はぐっと本数が減る上にほぼ普通ばかりになってしまう。それでも本線だけあって今まで乗ってきた路線の中では比較的良い部類に入る。荒野の中の小さい駅で数時間待たされる、などということも無く1800ころに広島駅に到着。

 広島の名物料理と言ったら、まあ牡蠣とお好み焼きが定番だろう。事前にガイドブックを借りていろいろ検討し、一日目の夕食は「お好み村」というところでと思っていたのだが、駅を出た時点ですでにかなり腹が減っている。かなり寒い闇夜を歩き回る気力がちょっと無かったので、駅ビルの「ASSE」内にある店にしておいた。具と生地を混ぜないで焼くなどの特徴は見られたが、味のほうはそれほど顕著な特徴というものは正直あまり無かったような気がする。何度も食べるか、ちょっと値段の高いカキ入りのでも食えば分かるものなのかもしれない。

 駅ビルで夕食をとったあとは寝て明日に備えるのみ。今回の旅行のコンセプトはローコストなので、泊まるのも普通のホテルではなく、薬研堀にあるカプセルホテル。地図を持参して路面電車で最寄り駅まで行ったにも関わらず、持ち前の方向音痴ぶりを発揮して大いに迷ってしまったが、何とか当日のたどり着くことができた。

 カプセルホテルの内部は、事前の予想にたがわぬレベルであった。大浴場は5人も入れば満杯になりそうだったし、個室の鍵は無きに等しいくらいの貧弱なものだったし、TVは超小型の湾曲ブラウン管だったし、トイレも洗面所も・・・・。一泊2300円という価格設定もむべなるかな。寒さをしのいで寝るのみと割り切って、早めに風呂に入って寝ることにした。しかし、すぐ上の個室から奇妙な音のイビキがだだ漏れで、満足に寝ることすらできず。これではちょっとねえ・・・

 

2009年1月2日金曜日

環境問題と末期がん(もしくは安楽死)

医師

「病気はかなり進行していて、いかなる方法を使ったとしても感知する見込みはほとんど無い。一番長くてもあと1年。今すぐ入院して、長時間非常な苦痛を伴う治療をすれば、もしかしたら数ヶ月~数年死期が先になるかもしれない。ただし、この治療法はいまだ確立したものではないので全く効かない場合もあるし、健康保険の範囲外なので費用は極めて高くなる。根治につながる方法が発見される可能性は僅少ながら無いわけではない。しかし、あまり期待しないように」

意見A

「わずか数ヶ月死を先送りにするのに、残された全ての時間と金を費やして大きな苦痛まで受けるとは愚かなことだ。どの道一年と少しの命なら、やりたいことを全てやって充実した時間をすごしたい。金も時間も、もっと有意義な使い方がいくらでもあるはずだ。いよいよダメというときになっても、苦しい延命治療は無しにして安らかな最期にしたいものだ」

意見B

「死んでしまったら全て終りではないか。全時間を拘束され莫大な金がかかるとしても、少しでも長く生きられる可能性がある選択肢を選ぶのが当然だろう。苦しいのに耐えてがんばっていれば、もしかしたら根治の方法ができるかもしれない。」

 環境問題、特に地球温暖化にどう対処するかをめぐる対立って、上記のたとえに近いのではないだろうかとふと思いついた。

 保護推進派が苦痛を伴う策ばかりを推しているわけではないが、「将来のために今の便利さを我慢する」というのが基本の主張だろう。また、経済発展を重視する人々が人類の滅亡を肯定してるわけではないにしても、そう遠く外れたたとえにはなっていないはずだ。

 自分はどちらかといえば保護派に近いが、こういうたとえをしてみるとAのほうがまともなような気がしてきた。