原爆ドーム。近くにある広島平和記念資料館も見学してきた。両者とも外国人も割といたようだ。日本人と半々前後くらいだっただろうか。各国の言葉で説明をするための装置が入り口で貸し出されていた。
入場料は大人50円と格安で、ホームページでも展示資料のほとんどを詳細に見ることができる。利益ではなく平和を訴えることを第一としているというのがこのへんからも分かる。マツダの本社がある広島も今回の金融危機の影響をもろにうけ、市の財政も厳しさを増しているだろうがこれは何とかがんばって欲しい。
ホームページでほとんどの資料を見られるが、実際に足を運んで見学する価値は十二分にあると思う。陽気で楽しい旅行の中に入れるのは若干あれかもしれないが、日本人として是非知っておくべきことだと思う。展示の説明も「アメリカの残虐さ」や「日本軍の・・・」等の主義主張を前面に打ち出すものではなく事実を中心に伝えているが、それによって各自が原爆の意味を考えられるのではないかと思った。 この旅行には一応デジカメを持っていったのだが、宮島・原爆ドームともにガイドブックのままの写真になりそうだったので各1、2枚しか撮らなかった。今思えば、別にガイドブックと同じでもいいからもっと取りまくっておけばよかった。
資料館内部はフラッシュ撮影のみ禁止だったのだが、フラッシュ解除の仕方が分からず断念・・・。21歳にして早くも機械音痴とは、この先どうなることやら。写真に関しては全般的に準備不足だった。
かくして広島市内の見学も終り、あとはもう一泊して帰るだけだ。当初2日ともカプセルホテルに泊まる予定だったのだが、一日目でけっこうがっかりしてしまった。
中心地から歩くとちょっと距離があるので、地下街で少し休憩してから行こうかと思っていたところ、壁のネットカフェの広告に目が留まる。ナイトパック9時間、フリードリンク、シャワー付きで1500円らしい。カプセルホテルの2300円より安いし、シャワーも浴びられるし、飲み放題でネットも使えるとなれば、もうネットカフェに行くしか無いでしょう。
近年の労働環境の変化で何かと話題になるネットカフェだが、自分が行ったとこは遊興の若者が中心だったようだ。ただ、一人受付でリュックを背負った人が「住所がないと利用できない」と断られていたのは多分そういうことなんだろう。
リクライニングはかなりできて毛布もあるが、やはり椅子で熟睡するというのは厳しいものがある。ずっと薄暗いし、微妙にうるさいし、たばこくさいし、個室にカギは無いし・・・。こういうところを拠点に生活するとなると、貯蓄なり学習なりをして脱却するというのはかなり難しいだろうなと思う。「難民」を非難するにしても擁護するにしても、一度自分で体験してみると説得力が違ってくるような気がする。
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