歴史群像の読者プレゼントで頂いた。2940円の本なんて、こういう機会でもなければそうそう読めはしないだろう。図書館にもなかなか入らないような部類のものだし
桶狭間、長篠、安土城、信長と天皇や将軍との関係、茶の湯などのテーマごとに信長公記の原典を読む。軍記物や長篠合戦図屏風についての考察など、信長公記以外の事柄についても。
各テーマで示された視点は、どれもおおよそ知っていたものだった。それでも、「信長公記」の記述を引用しながら解説されると、理解度・納得度ともに深めることが出来る。
それほど知識が無くても説明が丁寧なので面白いと思うし、ある程度知っていればより楽しめると思う
桶狭間などの説が分かれる事柄に関しても、自説を押し売りするのではなく、主要な説を挙げた上で一つ一つ検証しているのが好印象。
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