2009年6月5日金曜日

短期アルバイト 2009.6.5 第51回全国矯正展

 大学の履修授業が激減したので、こうして平日にアルバイトに行くことが可能になったというわけだ。

 今日行ったのは、東京都千代田区北の丸公園の科学技術館を会場に行われた「第51回全国矯正展」。

 刑務所に服役してる人々が作成した各種物産を販売するイベント。刑務所の作業作品というと、たまにスーパーで売ってる家具しかイメージが無かったが、他にも食品やら靴やらいろいろ作っているようだ。

参考>>>CAPIC:小物雑貨から伝統工芸まで幅広く楽しめる刑務所作業製品

 そこの売り子をやったのだが、雨のそぼ降る金曜なのに客が多い多い・・・。数千~数万円する家具類は別として、味噌・醤油・乾麺や靴などは飛ぶように売れていた。この不景気なのによくこんな売れるというべきか、この不景気だから割安なものに人気が集中してるというべきか。グラムあたりの値段で言うとそこまで安いわけではないが、味と品質が良くてなかなかの好評を得ているということのようだ。

 労働の内容はごく普通の売り子で、呼び込み・数量を聞く・袋に詰める・レジ打ちという程度なのでそう難しくは無い。ただし、立ちっぱなしで客の多さが尋常じゃないのでかなり疲れるかもしれない。

 0830~1700に休憩1時間はさんで、日給1万円。昼食なし。一日目の開会セレモニーには毎年何かしら有名人が来るようだ。去年は氷川きよしで、今年は観月ありさだった。その他、ランクの高い政治家も見物に来るので、そういうの好きな人は面白いかも。

 刑務所での作業で作った品物が非常な好評を博して売れるというのはいいことにも思える。しかし、そういう作業で身に付けた技能というのは出所後にどれほどの役に立つものなんだろうか。

 手作りたんすなんて需要自体あまり無い上に、刑務所内の実習だけで生業にできるほどの技術が得られるとも思えない。十数年世間から隔離されて、汎用性の乏しい技術を中途半端に身についているだけというのでは、なかなか社会復帰がいうまくいかないのも無理ないわな。

 せっかく税金を使って作業をやらせるんだから、もっと実社会で供給が不足していて、出所後の仕事にもつながりやすい分野にすればいいのに。大盛況の中で、そんなことを考えてしまった。